Jazzって何じゃ?
- Jazzとは楽器でする会話!?
独断と偏見で言って、Jazzとは楽器でする会話じゃ。
ただ、てんでに勝手な事を言い合っているのではなく、(通常)ソロイストがいるので、ブレインストーミングに近いかもしれんの。
会話やブレインストーミングには、共通の話題が有るわの。言語も合わさないといかんわの。後、テンポやムードも合っている方が会話してても発言を聞いていても気持ち良いわの。
そりゃあんた、オナゴと布団に入って秘め事におよんだ時、役所の窓口みたいな話し方されたら、しらけるじゃろうが。
また、会話やブレイン・ストーミングでも一人だけ見当違いな事を言ってると仲間はずれにされるじゃろ。
Jazzもそうじゃて。
チョット違う点が、Jazzの場合、基本的にバックは終始ソロイストを皆で盛り上げようとする事かの。
だもんで、バックはソロイストの音をしっかり聞いて鼓舞(inspire)するし、ソロイストはバックの音に反応(response)するんじゃ。
それをそれぞれが台本なしでやるんで、二度と同じ演奏は出来んし、メンバーが一人替わっただけで演奏自体がガラっと変わってしまう事になるんじゃ。
- ライブが一番!?
前にサッカーのワールドカップがあったが、もしスタジアムに観客が一人もおらなんだら面白くないじゃろうて。
Jazzに限らず、演じる、聞かせる、見せる等のライブ(ワシらの頃は”実演”と言っとったゾ)は、所謂、観客(聴衆)も間接的にステージに参加しとる訳で、その出来不出来に係ってくるもんじゃ。演奏者を盛り上げるのも聴衆なら、盛り下げるのも聴衆じゃの。言わば、第二の共演者じゃの。
また、Jazzの場合、大きなホールよりも小さなライブハウスの方がいいぞなもし。楽器を鳴らしているのが生身の人間じゃという事を改めて感じさせてくれるゾ。
- 入門アルバムは?
Jazzは確かに、ライブもしくはライブアルバムにいいのが多いが、入門編となると別じゃ。
一番のJazz入門のアルバムをあげるとすると、Something Else。
キャノンボール・アダレイがアルバムリーダーのはずじゃが、マイルスのアルバムのようじゃの。
この中でマイルスは、以後古典になったオータムリーブスを演奏しとるが、マイルスとオータムリーブスで、いきなりイン=ベルリンなんか買わんようにの。多分、訳がわからんようになるゾ。
なんせリズムセクションが、ハンコック〜アンソニー〜ロンカーターじゃけんのー。
プレイヤー同士の会話の分かりやすい例としては、ビル・エバンス トリオ(ベースにスコット・ラファロが入っているやつ)のアルバムがあるの。
エバンスのソロに絡むラファロのベースは恋人のようじゃ。
- ワシの偏見!(ほっといてんかー)
Jazzをやる快感は、(ある一定のスキルを身に付けた)プレーヤーにしか分からんのじゃないか、と思うの。